西京極〜桂
+++ 桂川を越えて +++
●八ツ橋庵とししゅうやかた
西京極とは、京の西のはずれで、丹波街道が貫き、水利、運漕の要所だったところです。現在の西京極駅は、平安京右京の西京極大路の延長線上に位置し、桂川の向こうに緑深い西山を臨む遠景は往時を偲ばせます。
天神川を渡って西京極駅の北西に出ると、西京極総合運動公園です。2万人収容の野球場に加え、Jリーグ・京都パープルサンガのホームグラウンドでもある陸上競技場兼球技場を備え、ホームゲームの際には地元のサポーターたちが詰めかけます。ここから葛野西通、衣手神社を経て八ツ橋庵とししゅうやかたを訪れます。
3世紀の頃、百済から渡来した縫衣女がもたらした刺繍を発展させたのが、京繍と呼ばれる日本刺繍です。ここでは、刺繍技術の粋を凝らした一千点あまりの作品を展示し、手刺繍やミシン刺繍の実技を見学することもできます。また、京菓子八ツ橋の手作り工房も併設しており、その見学や販売もしています。
■八ツ橋庵とししゅうやかた
●京都友禅文化会館
八ツ橋庵とししゅうやかたを背に、釣りを楽しむ人たちを眺めながら桂川堤を南へと向かいます。再び西京極総合運動公園を横切って西京極駅のほうへ戻り、今度は駅の東側へ進みます。花屋町通を東へ向かうと北側に京都友禅文化会館が現れます。
友禅は、江戸時代中期、京都の画工・宮崎友禅斎によって始められた染めの技術です。水が美しかった頃には堀川や賀茂川で友禅を洗い流していたため、洛中・洛北で発展したイメージが強いのですが、実は西京極も京都有数の友禅の町です。ここでは、手描き友禅と型染め友禅の実技を中心とした京友禅の製作工程を見学でき、ハンカチに体験染めすることもできます。
■京都友禅文化会館
●桂離宮
京都友禅文化会館から、松尾三宮神社と西京極中学校の間を通って七条通へ入ります。この道沿いには露天で野菜が売られていたり、老舗の和菓子屋があったりします。七条通を西へ進み、葛野七条の交差点から西へ向かい治水碑や古い民家、常夜燈を横目に進むと桂川を越えたところに桂離宮があります。(参観要予約)
八条宮家初代智仁親王の別荘として造営され、三期に渡って50年の歳月を費やし完成したものです。かつて、ドイツの建築家ブルーノ・タウトがその著書『ニッポン』の中で「世界に二つとない驚嘆すべき建築」と最大の讃辞を述べた建造物は簡潔の美を極みといわれています。優美な意匠を施した庭との対比が素晴らしく、日本屈指の名所の一つです。
●西山別院
桂離宮から北西に進むと極楽寺、ここから南へ行けば安楽寺さらに、桂地蔵寺の前を通ってやがて西山別院に着きます。
西山御坊とも呼ばれる本願寺別院・久遠寺は、桓武天皇の勅願によって最澄が創建します。しかし、正和3年(1314)には本派本願寺三世覚如上人が再興し、本願寺法主の兼帯所となりました。現在の本堂は、江戸時代に西本願寺の阿弥陀堂を移したもので、阿弥陀如来像がまつられ、地元の人たちの憩いの場として親しまれています。桂駅は、すぐ北側です。
■安楽寺
■西山別院
オプションポイント
竹林公園
桂駅から京都市営バスに乗って南福西町停留所下車。東に向かって五分ほど歩けば、京都市洛西竹林公園。回遊式の庭園には、奇竹・銘竹が揃い、竹と笹を主体にした、全国的にも珍しい公園です。
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